汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう) マーチは牛か?

牛が汗をかいて牛車で本を運び、家の棟に届くほどの本がある というたとえ……だそうです。

「ノルウェイの森」(村上春樹)をもう一度読み直してみよう
と、本を探しに娘の部屋へ。
緑と赤と金色のクリスマスカラーのきれいな本でしたが
日に焼けて変色してしまっているなぁ
と見た覚えがあるのは何年も前のことです。
娘の部屋にあったはず。
娘に
「ノルウェイの森」知らない?
と訊いたら、本棚の一角をさして
「あの辺にあるよ」
うーん・・・
うちの本棚はだいたいに収納過剰です。
まず、1列普通に置きます。
当然、それではスペースが足りなくて
置いた本の前にもう1列置いて
さらにはじめの1列の上にもう1段置く
次に前列の本の上にももう1段。
で、その上の空間に本を横にして乗せて
いっぱいになります。
背表紙が見えるのはほんの一部。
それを全部出して探すこともできることはできるのですが
それをやっていると
「どうして私の部屋に母さんの本棚があるの?」
という、恐ろしい質問が降ってきます。
まだ今ほど本の収納に困っていなかった頃
本棚をひとつ、娘の部屋に置きました。
私の好きな丸谷才一の本がたくさん入っていました。
当時、娘も丸谷才一に凝っていたので
二人の利害は一致していたのです。
そのときは・・・
今は、娘にとってひたすら場所をとる邪魔な存在らしいのです。

息子は、そんな有様を見て一言
「捨てろ!!」
いやいや、そんなことはできない。

「汗牛充棟」・・・と友人は言います。「うちには牛がいないから関係ないわ」
と私が言うと、息子が
「母さん、日本語には比喩というものがあるんよ」
と、珍しくまともなことを言いました。

うちには牛はいませんが
かわりにマーチが、汗かいて、古本屋と本屋を往復しています^_^;