「騎士団長殺し」村上春樹

12月中旬、「街」はブック・カフェとしてリニューアルオープンしました。

最初のおススメ本は「騎士団長殺し」(村上春樹)です。

なぜ私は村上春樹が好きなのか?

ストーリーはわかりにくい。

批評家たちは批判的に

「疑問のプールにとり残されたようだ」

というらしい。

「騎士団長殺し」も

不思議な鈴の音に導かれて古い石室を掘りおこしたら

「イデア」!?が出てきた!

彼は飛鳥時代の貴族の装いの小人だった!?

フィクションとはいえあんまりな展開……

それでも読んでいるときはひたすら心地よい。

読ませてしまうのは村上春樹の文章の力です。

友人Tは村上春樹をあまり好きではないと言います。

上手な作文を読んでいるようで面白くないんだって。

どうも私は気持よーく騙されてしまうらしい^^;

主人公はいろいろひどい目に遭いながら未来を切り開いていくのですが

背後で

オペラ「ドン・ジョバンニ」

江戸時代、上田秋成の「二世の縁」(にせのえにし)

ナチスの台頭するヨーロッパ

東日本大震災

それぞれの時代、出来事が重層的に語られています。

最初はストーリーを追って読み飛ばし

二度目は細部に注意しながら読み直し

まだ足りずに結局私は5回くらい読みました。

「みみずくは黄昏に飛びたつ」

(川上未映子が村上春樹をインタビューしたもの)

もあります。

これを読むと少しだけ謎を解いたような気になります。

コーヒー片手に読んでみてはいかが?( ^^) _旦~~